潮見表を活用しよう |
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潮汐〜早い話、お月様が回っているから |
●日に2回満干潮があるわけですが、同じ満潮(干潮)でも水位の高さが同じとは限りません。たいていどちらかの水位が高くなっています。ある程度、流れの強さは高低差に比例しますから、強い流れの時と弱い流れの時があるわけです。細かい潮見表になると時間だけでなく予測水位も書かれています。「いまが満潮のはずなのに意外と水位が変わらないな」と思うようなときは、水位が低い時の満潮と考えればいいでしょう。
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いまが潮時じゃ〜 |
![]() ●余談ですが、日常会話でも「いまが潮時〜」とよくいいます。いま現在、いいタイミングだからチャンスを逃がすなということです。昔の帆船はエンジン動力がありませんでした。ですから上げ潮に乗って入港し、下げ潮に乗って出港したのです。けっこう含蓄のある言葉です。 |
大潮小潮〜早い話、お日様も引っ張るから |
![]() さて満干の差が大きい潮回りを大潮(おおしお)と呼び、小さくなる潮回りを小潮(こしお)と呼んでいます。その中間を中潮(ちゅうしお)と呼びます。大潮→中潮→小潮と変化しますが、潮が大きくなるときに限って小潮→長潮→若潮→中潮→大潮となります。中潮は「ちゅうしお」「なかしお」どちらで読んでもかまいません。 ●潮見表は、この潮回りと毎日の満干潮の時刻を統計学的に予測したものです。あくまでも予測ですから、満干潮の時刻については釣り場によって予測通りにならないこともありますが、潮回りは間違いありません。ちなみに図表の月のシンボルを覚えておいて下さい(○印)。これは月齢を表したものです。闇夜だから●、月夜だから○とでも覚えておけばいいでしょう。潮見表だけでなく、フィッシャーマン用の腕時計などにも使われています。 |
潮見表の穴 |
総体、流れのある方が魚はよく釣れます。活性が上がって餌を摂るからです。ですから潮の動きを読むことは大変大事で、潮の読めない漁師はいません。しかし大潮=潮がよく動く=よく釣れるというほど単純ではありませんし、潮見表そのものにも穴があります。ひとつひとつ検証してきましょう。分かった上で潮見表を使いこなせばよいのです。
◆潮回りを選べる身分になりたい ◆潮時は釣り場、釣法、魚種でも変わる ◆正確な潮見表が必要 |
潮見表のツボ |
釣り場は場所、魚種、季節により大きく個性が異なります。統計的な観測結果でしかない潮見表を見ても、釣果を予測することは困難です。このあまり当てにならない潮見表をどう使いこなせばいいのでしょうか。それはずばり、あなた自身の釣果のデータベースに答えがあります。データベース(=経験の蓄積)がある人には潮見表は力強い見方ですし、ない人には只の紙切れです。 ◆まずは潮見表を入手 ◆必ず釣れるパターンがあるはず、それを見つけろ たとえば「この釣り場では大潮の下げで何回もいい釣りをしている」と分かれば、その潮回りと潮時を選ぶのです。希望的観測は往々にして外れますが、統計的推測は釣れる確率をある程度保証してくれます。実際、そのように実践して成功している釣り師もたくさんいます。潮時の誤差が分かるようでしたら、時刻を補正しておきましょう。より釣行時刻の目安が立てやすくなります。 ◆釣果と潮回り、潮時を記録しておくのが一番 これは昔聞き及んだ名人の話ですが、真偽はともかくなるほどと頷けるものがありますので、ご参考までに書いてみました。もっとも始めからデータベースは誰にせよありませんから、やはり潮見表を見つつ相関的なデータを積み立てて行く必要があります。初心者でも潮見表を見ることは、決して無駄ではなく将来役立ちます。 ◆潮見表を忘れたときは |
てっとり早いツボ |
さて、これから始める人やアベレージ釣り師でしたら「データベース?それがあったら苦労せんわ!」と怒られそうです。では私自身の独断ですが、参考になるようなインスタント潮見を書いてみます。その通りに行かなくても怒ったらあかんよ〜 ◆上げ7分下げ3分というが… ◆むしろ上げっぱな、下げっぱなに集中しろ ◆経験的にはやはり大潮〜中潮か ◆潮見表を鵜呑みにするな ◆外洋に面したところでは
◆太平洋側では大潮の後の中潮に注意
◆干潮時に喰わないもう一つの理由 |
ついでのツボ |
必ずしも潮汐とは関係のない話ですが、いっぱしの釣り師を目指すあなたのために、ちょっと参考になるお話を書いておきましょう。 ◆潮より技の問題? ◆冬に南や西の風が吹くと
◆かくいう船長はどうなのか
天文学はよぅわからん |