夏のスルメイカ
今年(平成18年)の東京湾は魚族は低調ですが、イカ族は活発です。
三喜丸でもこの時期のスルメイカ乗合は初めてですが、この時期、金谷沖の水深50-80m前後で活発に乗ってきます。
また、群れが大きいために一度にたくさん乗ってきます。以前からスルメイカは直結仕掛けで狙ったのですが、
今のスルメイカの主流は電動リールで狙う直結がお勧めです。一度お試し下さい。
まず、直結なんて初めて聞いた〜という方も多いと思います。普通のイカ仕掛はブランコといって
サビキ仕掛のように、幹糸に枝スが出て、その枝スにイカヅノが付いています。
直結とはイカヅノとイカヅノを幹糸と幹糸で連結する仕掛です。テレビなどで漁師さんがクルクル回るリールの
大きいもので巻き上げているのは見たことがあると思いますが、まさにそれです。
では次に直結の利点と欠点をあげてみましょう。
1.利点と欠点
利点 | 欠点 |
1度にたくさんのイカが釣れる | バレ易い |
広範囲の棚を探れる | 取り込みが難しい |
サバが掛からない | 乗りが悪い時に拾えない |
枝スがないので、扱いが楽で自作も簡単 |
とにかく、乗った時に竿を下げたり、糸を出したり、取り込む時に手を滑らせてしまうと、全部居なくなってしまいます。
仕掛の構造上、イカヅノが下に下がると乗ったイカは外れてしまうのですが、この時期のスルメイカはたっぷり付くのが
魅力、一度試してみましょう。また、プラヅノ仕掛、鉛ツノ仕掛と2種類あるのですが、ここではプラヅノ仕掛について
説明します。
2.仕掛作り
まず、イカヅノですが、プラヅノの場合は14cmを使います。もちろん、初期のムギイカの場合は11cmでも充分ですが、
やはりイカの大きさに合わせた方が良いですね。カラーはやはり、蛍光ムラサキ、ブルーなどがお勧めですが、
いろいろとご自分でお試し下さい。最初は6-8本、慣れてきたら10本、12本と増やしていきましょう。
ハリスは8号が基本。あまり細いとたくさん付いた時に切れてしまったり、スルメイカに噛まれたりするので、8号から上が
良いでしょう。ツノとツノの間は1.2-1.5mが基本ですが、あくまでも自分が取り込む時にツノを取り、その次のイカヅノを
手を伸びして取り易い間隔が一番です。家で自作する時に自分の間隔を試してください。
3.釣り方
スルメイカのシーズンは初夏がメイン。この時期は風も無く釣り易く、直結はブランコのように絡まない(手前祭り)ので、
一度慣れてしまえば、楽かな。
まず、船長より投入の合図があったら、すばやくオモリを投入します。水深が浅いので、船長の棚の下まで落としてから
シャクルのが基本。電動シャクリは中程度のスピードで巻きながら、竿をシャクリます。指示棚の10-20m上までシャクリ、
乗らない場合は再度、落とし込みます。但し、スルメイカは水深も浅いので、中オモリが水面近くで乗る場合もあるのでご注意を。
スルメイカが乗ると、ズシ〜ンと重たくなりますので、テンションを掛けたまま(決して緩めずに)巻いてきてください。すると、
ズシ〜ン、ズシ〜ンと重たくなりますので、2ハイ、3ハイと乗った証拠。この続いて乗った感触が最高です。
最初はあまり欲張らずにそのまま巻いてきて下さい。ヤリイカ、マルイカの様に足切れはないので、スピードはあまり
気にせずに巻いてください。但し、途中で緩めたり、竿にショックを与えるとバレの原因になりますので、ご注意を。
7ハイ、8ハイ、いやいや10ハイも付くと凄い重さですヨ。
4.取り込み
続いて取り込みです。とにかく、直結は取り込みが肝心。せっかく上まで付いていても、取り込みで緩めたりすると
全部パア。上まできたら、竿をロッドキーパーにガッチャンなんて付けていると、「アレレ・・・・、なんにも付いて無い〜」
なんてことがあります。水面まできたら、竿はそのまま、釣り座において、すぐに道糸をつかんで下さい。慣れてきて
中オモリをつける場合は中オモリを掴みます。続いて、腕を伸ばして最初にイカヅノを掴み、次々にイカヅノを
取り込んで下さい。イカが付いている場合もそのままイカヅノを置いてください。「イカもイカ、イカ」なんて言っていると
下のイカがバレてしまいますヨ。このときにブランコの場合はグチャグチャになりますが、直結の場合はあまり気にせずに
置いていきましょう。慣れてきたら、カーペットを敷き、その上にちょっとイカヅノを引掛けていくのも良いでしょう。
続いてまだ、反応があるようでしたら、仕掛を落としながら、オマツリを外していけばいいでしょう。また、次を待つ場合は
再度投入器に入れて下さい。ナイロンの道糸は滑りやすいので、指ゴムを付ければなおさらGOOD。
さ〜、あとは挑戦だ〜!!!!。